年齢について思うこと

隆浩井 | 2021年11月18日


          
            年齢について思うこと

先日ラジオで「人の歳」という昔話が流れていました。途中からしか聞けなかったのですがなかなか興味深い内容でしたので、紹介したいと思います。

「昔、神様がいろんな生き物を作ってそれぞれに寿命を与えていた。(中略)
さんざんいろんな生き物の寿命を考えた神様はたいそうくたびれて、しばらく休んでいると最後に馬と猿と鳥と人間がやってきて「おらたちにも寿命を下され。」と頼んだそうだ。


いい加減くたびれていた神様は面倒になって

「みんなに30年づつやるから持って行け。」
といいなさった。

すると馬が言ったそうな。「おら、重い荷物をしょってえっちらおっちら働かなくてはなんねえから30年は長すぎる。10年でよかんべ。」と20年お返ししたそうな。

すると猿も鳥も「おら、あっちの木こっちの木と飛び歩いて自分の口さえ養ったたらええから10年くらいでよかんべ。」「おらも好きなとこさ飛びまわって遊んで30年もいらん」といったそうな。

するとよくの深い人間が言ったそうな。「おら30年じゃ足らん。馬も猿も鳥もいらんならみんなおらにくれろ。」


だから、人間は30年は人の人生を楽しく過ごすが、それからの20年は馬の寿命だから重い荷物をしょってえっちらおっちら働き、それからの猿の寿命はあっち行きこっち生き楽しみながら自分の口を養えばよく、終わりの人生は鳥のものだから好きなようにしていればいいんだと。

 


どうでしょう?なかなか鋭い所を突いていると思いませんか。


人らしく成長していく子ども時代と自分のことを考えていていい独身時代。

パートナーを持ちお互いや子どもたち、家族や親類、家事に仕事その他もろもろ…たくさんのものを背負っていかなければならない世代。

責任を果たし子どもの世代を見守りながらも、自分達が食べていく分をぼちぼち得ればよい第二の人生の時期と、子どもに帰っていくと言われる人生の終末の時期…


たくさんのものを背負っている世代の人の中にはいろんな思いがあるでしょう。


厳しい世の中に出て、家族を養うためにいろんな所に頭を下げて仕事しなくてはならないお父さん、やっても、やっても終わりのない子育て家事に追われるお母さん、たくさんの部下の面倒を見なくてはならない部長さん、社員とその家族の生活を背負っている経営者の方…

なぜ自分だけが、こんなに苦労しなければならないのか、たくさんのものを背負わなければいけないのか、誰か助けてくれないだろうか。でもこれはあなただけではなくみんながそれぞれに持っている思いなのかもしれません。


人にはそれぞれその人なりの様々な思いがあります。人から見れば些細なことで悩んでいる人も、間違った思い込みを持っている人もいるでしょう。

しかしそれぞれに重い荷物を背負っているという事実はまぎれえもない真実です。
重い荷物を背負っている「馬の寿命」世代のみなさん、お疲れ様です。後に控えている猿や鳥の人生を楽しみにもうしばらくだけ耐えていきましょう!

 

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